「いかん! 眠り猫君、逃げるんだ――――!」 そう言うものの、眠り猫はただひたすら一点を見据えている。 全身の毛が逆立ち、相当な集中力のようだ。 「くらえ!!」 ドッと黄鬼の手から衝撃波が出た瞬間、眠り猫の目がギラリと光った。 シャ!! 衝撃波に対し、弧を描くようにそれをうまくかわしつつ、本体に猫まっしぐら! 「な!?」 ズバッ! ようやく感触あり! その独特の感性から、見事会心の一撃が決まった!