「かわりに川久保のタイプ教えてやるから。」

『えっ??』

「川久保って謎だったろ?だからさ…俺がアドバイスやるよ。」

『本当?』

「あぁ…信じろって。」


と、言いながら、携帯を開いた才脇君………

『なに?』

「見ろよ。」

『うん…』


見てみると、携帯には…全生徒……選ぶと写真が出てきて下には…誕生日に身長…部活動にアルバイト…あとは、好きなタイプ等が書かれていた。


『な…に、コレ。』

「俺ね…ハッキングも得意でさ。あとは噂話に俺が話していて感じたこと…観察でわかったタイプとかかいてる。」

『こわっ』

「…殴る?」

『いえっ、すみません。』

「これは恋愛攻略書。」

『攻略?』

「あぁ、ゲームみたいなもんだろ?恋愛なんて…一人一人…見極めて…攻略したらいーんだよ。」

『……………』

「これは、攻略書…これさえあれば、どんな奴でも攻略できる…だから、お前も攻略してやるよ!」

『はっ?!』

「お前は、川久保よりも…俺のクライアントの方を好きになる絶対な…」

『はぁあああっ?』

「まぁ、だからってお前に嘘の情報を流したりは一切しないし、攻略できるようにアドバイスはする。」

『じゃあ、ムリなんじゃないの?』

「いいや、大丈夫だ!俺はクライアントにお前以上のアドバイスをするからな!なんてったって、金貰ってるし」


そう、笑う彼は悪魔のようだった…。


「覚悟しろよ?」


そして、そう言った彼にドキッとしてしまった私…って!彼じゃなくて、彼のクライアントさんなんだからっ!


『絶対負けない!』

「どうかな?」


私と才脇君の変な関係の始まり。