二人は一番奥の私からは死角になる位置に座り話し出したみたい………まったく見えない……


話し声もボソボソとしか聞こえず、なにを話してるかわからない。


もしかして付き合ってる?いや、それはなさそう……だって釣り合わないし……


『……………』

気になる……。

あっ、あの本棚からは見えないし……もしかしたら………ね!


少しぐらい……いいよね?

私は出来心から、彼等に近寄り……本棚の影に見を潜め…話を聞くことにした…


少しだけ………少しだけ。


高鳴る鼓動を押さえて…耳を傾ける。さっきよりもずっと近い距離…二人は真剣に話していて、私には気付いてないみたい……。



『………………』


よく聞こえる会話……