『私って図書委員だったの?』
「この前、決めたじゃん。はぁー、アピールは明日からね。じゃっ!」
『うん…って!明日から?!』
「絶対だからね!バイバイ!」
『…はぁー』
私は心の奥底からため息をついた…明日からアピール……アピールって何するの?
わかんない…わからなすぎる!あ゛ーっ!!
「西寺さん…ため息つきすぎだから。」
『わっ!才脇君!ごめんっ!』
「いいけどさ…ひまだね。」
『うん…』
図書館の受付に座って、早1時間…誰も来ないし私たちの間に会話らしい会話はない。
だって、初めて話すもん…同じクラスだけど接点ないし……ね。
才脇君ははっちゃけるでもなく、おとなしいわけでもない…普通の子。
クラス皆と仲がいい彼…なぜかギャルのグループとも仲がいい…どちらかといえば、普通に過ごしている私とは関わりがない…
普通同士ってどうして関わらないんだろう?
「………………」
『………………』
この空気……疲れるっっ!!!
「サイ〜?」
「あっ来た来た…ちょっと、話して来るわ。」
『うん。』
沈黙が続く図書館に似合わない女の子が来た……凄いギャル。しかも、用は才脇君にあるらしい……うん、二人の関係……気になる!