「そんなこと言っていいの?」

『え?』

「そんなこと言ってたら、川久保…取られちゃうよ。」

『ん?』

たりちゃんが見ている方を見ると、隣のクラスの女の子と話している川久保君。

『あ゛ーっ!』

「なんちゅう声出してるの…はしたない…はぁー。そんなのでいいの?」

『どうゆう意味?』

「川久保君に彼女出来たら見てるだけ!なんて辛いよ?絶対に…それにさ…」

『うん…』

「川久保君なにげにモテるんだから。捕まえるなら今がチャンス!頑張りなよ。」

『うーん…』



川久保君がモテるのは知ってる…だって野球部のピッチャーだし……優しいし…外見だって…カッコイイし…うん


『彼女なんてすぐ出来ちゃうよね…』

「そう!だから、今日からアピールしよっ?!」

『アピール?』

「うん!練習終わりに差し入れとか!さ?」

『う゛…』


そんなのムリ!絶対ムリ!って叫びたいけど…そんなのを許さないたりちゃんの笑顔…怖いっす…


「行く?よね?」

『はっ…はいっ!!』

「西寺さん!」

『はーい?』


たりちゃんの気迫に負けてる時、クラスメートの才脇君に呼ばれた…なに?


「今日、俺ら図書委員当番だから。サボらないでね?じゃっ!」


図書委員…?