朝、15分前に学校につく…それからボーっとしながら窓の外を見る……野球部の朝練。


『………………』

「おはよ、西寺!」

『おっ、…はよ。』

その私の時間を馴れ馴れしく話しかけて邪魔して来たのは才脇君…


「今日の川久保の練習メニュー…いる?」


そう言いながら顔の横で紙をヒラヒラさせる才脇君。

練習……メニュー?


「知らない?川久保は、エースだから別練習があんの。部活の後に。その練習メニュー…場所とか詳しく書いてるよ…ほかの女の子もまだ知らな『ありがとうございます。』

「ゲンキンな奴。」

『だって…』

「まぁ、頑張って。でも話しかけるな。」

話しかけるな?

『どーして?』

「練習中は集中したいから、周りが煩いのとか、すげぇ嫌がるんだ…だから、終わってからさりげなく一言“お疲れ様”ぐらいがいうよ。」

『そ…なんだ。』

「おー、頑張れよ!」

『うん!ありがとうっ!!』


なぜか、協力的な才脇君が怖いけど………これはチャンス!頑張ろっ!