「愛海ちゃん。」
「ぇ?」

同じクラスの子に突然声をかけられた。

「なんか、愛海ちゃんに用事があるらしいよ。」
「うちに?」
「うん。」
「わかった。ありがとう。」

「愛海~。」

ユウとふーちゃんがニヤニヤしている。

正直・・・怖い。

「な、何?」
「いってらっしゃい。」
「・・・うん。」

そして、うちは、呼ばれた人のもとへ行くことにした。
その人は、先輩らしき人。

「えっと・・・うちに何か用ですか?」
「君が、西城愛海?」
「はい。そうですけど。」
「そっか。」

無言なんですけど。
うちは、どーすればいいんだろう?

「友達を待たせてるので・・・行ってもいいですか?」
「あっ、待って。」

うちは、その人に手をつかまれた。

「話があるんだ。」
「あっ・・・はい。」
「ちょっと教室から離れてもいいかな?」
「いいですよ。」

苦笑いしかできない。

その人の後ろを追った。
着いた場所は、教室から離れた階段のそば。

「俺の勝手な一目惚れなんだけど・・・。」

「え?うちにですか?」

物好きな人いたよ。ここに。

「うん。」
「・・・。」
「良ければ、付き合ってほしい。」

返事につまる。
こんなうちにも告白をしてくれる人がいるなんて・・・

「すごく嬉しいです。」
「・・・じゃぁ!」
「でも・・・うちは、そんな可愛くないし。今は、まだ恋愛に興味ないんです。ごめんなさい。気持ちは、すごく嬉しかったです。ありがとうございました!」
「そっか。」

「えっと、友達が待っているのでうちは、戻りますね。」

うちは、桜たちがいるところへ戻った。