「じゃぁこう言ったらわかるかなぁ」




赤髪は不気味な笑みをしながらあたしに近づいてくる。






後退りしていたあたしの足はいつの間にか止まっていた。




すでに赤髪とあたしの距離は1メートルもないほどまで来ている。




















「初めまして風神の姫様お迎えに上がりましたよ。」




赤髪はわざとらしく片手を前に置いて頭を下げる。







「………迎え?」






























「えぇ、黒蛇がね。」




顔を上げた赤髪の顔は整っているはずなのにとても恐ろしいものだった。