「おい、なに笑ってんだ」


「ふふ、はるからしいなって思って。似合うよね、かっこいいと思う!」


「んだよ、やけに素直だな。知ってるっての」



口ではそっけないけど、まんざらでもないような少し照れた顔を見てわたしはやっぱり笑うのだった。

それから練習したり喋ったり、それぞれうだうだと過ごしお開きになったのは日付が変わって随分経ったころだった。


寝坊して学校に遅刻しそうになったのは、言うまでもない。