貴方が蔑む父を・・・

俺は玄関で待つ、父の帰りを。

「父さん
 おかえりなさい」

「イチヤ
 こらっ、汚れるぞ」

「こんなの、洗えばいいさ」

「母さんに怒られても
 しらねえぞ」

俺の頭を撫でる職人のゴツゴツ
した手は、かっこいい。

親父の腕に、俺は甘える。


俺は、貴方には従わない。

腐る程の金?

そんなもん、イラねえ。

俺は、我が道を進む。