『あははははは』

金持ちが何だ?

そんなに偉いのか?

なあ、祖父さん。

アンタの影で、いったい何人の
男達が汗を掻いて動きまわる?

安い賃金でも、文句を言わず
家族を養う為に必死に働く?

アンタはただ、その一番上で
胡坐を掻いて、おいしい蜜を
吸っているだけ。

そして、金に埋もれ、手を叩き
高笑いをしているだけ・・・

俺は、例え

ここに金を詰まれても

傲慢な親父にはなりたかねえよ

俺は泥なのか、汗なのか
シミだらけの汚い仕事着に
身を包んだ親父を心から
尊敬している。