祖父は、自分の親の代から
引き継がれる資本家の
一人息子。

生まれながらに、富を持ち
お坊ちゃま、お坊ちゃまと
育てられ

後に、企業を背負って立つ身と
して惜しみなく教育を与えられ
その甲斐もあって、頭脳明晰

完璧な男・・・

そんな男が妻に娶ったのは
公家の血を引く財閥の娘。

いや、財閥とは名ばかりの
落ちぶれた家系、その一族の
プライドを守る為に売られた
可哀想な女。

祖父は、自分の意見だけが
正しく、他の人を決して
認めない。

傲慢な男・・・

屁理屈を言わせれば、誰も
頭が上がらない。妻である
祖母でさえ、彼を野放し状態。