眠らない街・・・

ひと際、明るい繁華街。

行き交う、人、人、人。

煩く、ざわつく街の音、声。

その人ごみを抜けて、薄暗い
路地裏・線路下に辿り着くと
微かに聞こえる荒い息遣い。

「・・・アッ」

そう、そこには、熱い口づけ
を交わす男女の姿。

壁にもたれる男性の足の間に
絡まる女性の細い足。

着衣の上から、女性の胸元に
触れていた男性の手がスーッ
と腰元へと下りて、洋服の中

・・・・・・

「ダメ、ここじゃ嫌」

「どこならいい?
 
 俺、金ない」