バキッ!!!!!!


鈍い音が公園に響いた。


「俺の彼女に何してくれてんの?」



声に覚えがあった。



『拓…海??』

「紗香、大丈夫??」

私は頷く。

『拓海がいるから平気ッ…。』


拓海はギュッと私を包み込んだ。



「ってぇ…。
まじ最悪。」

やつはのそっと立ち上がって、
苛立たしげに頭を掻いていた。