帰り道、
私は拓海と電話をしていた。

“紗香がピンチのとき、ぜってぇ俺に頼れよ?”

『ぅん。分かってる。』

“なら、よし。”


辺りはもう暗いから、
少し怖かったけど、
拓海と話してるからか、
全然怖くなくなった。



ぁ、そうだ。

あの事言わなきゃ。


『拓海?』

“ん??”

『あのね、私……、』

「ぁれ、紗香ちゃんじゃ~ん♪」