「……ふう…」


なんか疲れたよ…。

もう分かんない。

なにを信じていいのか分かんないよ。


「はあ…」


寝ちゃおうかな。

寝ちゃおう。そうしよう。


「おやすみ琥珀、梨音。大人しくしてるんだよ」


二匹にキスをして、そのままぱたりと倒れるように眠った。



……はずだった。


『マヒロ、今ヒマ!?』


「……」


…そうね。

たった今寝ようとしてた。

それって…ヒマってことかもね…。


『なあに?』


『…あら?』


『?』


起き上がって聞き返すと、ふいにメイリーが顔をしかめた。

かと思えば、つかつかと歩み寄ってきて…。


―ぴとっ


「……?」


右手を自分のおでこに。

左手をあたしのおでこに当て考え込み始めた。


『熱、あるんじゃなくて?』