「お前ら、那岐と一緒に何してんだ!?」

「何って見れば分かるだろ?渚。お前の奥様と懇親会だ」

「懇親会って何だよ!?敦司」

「お前の分はないぞ」

「渚様、どうぞ」

私は渚様に席を譲る。

「全く」
渚様は無遠慮に椅子に腰を下ろし、私の飲みかけのオレンジジュースを飲んだ。

「今渚が間接キスしたぞ」

諏訪部先輩が渚様を冷やかした。


「二人は夫婦なんだ。それ位許してやれ。なぁ?渚」

「敦司お前…完全に面白がってるだろ?」

「最近、退屈だったし。久しぶりに腹の底から笑ったよ。サンキュー、渚」

「渚様、私の食べかけで良ければ召し上がって下さい」

「いらねぇよ」