しばらく彼女に見とれていると、部屋の扉が開いた



「リリス、様子はどうだ?」



「目はまだ覚めていません」



ルイス様はビリアさんを呼んできたんだ
そういえば、今日はお城の近くに来るってことだったみたいだし...



「少し様子を見させていただきますよ」



そう言うと、ビリアさんは女の人の様子を見だした



「ルイス様、あの人のこと知ってるんですか?」



「いや、知らないが...あの髪の色は...」



「髪の色?あの金髪ですか?」



「あぁ、この国にはりリスみたいな桃色の髪や、彼女のような金色の髪の人はまず居ないんだ...」