びくびくしながら、私の治療を受けている
無表情で手当てを続ける...



「はい、終わりました。」



さっきまであった大きな傷は、跡形もなく消えていた



「ダリアさん、ごめんなさい。お城めちゃくちゃにして...」



どう答えたらいいか分からないのか、ダリアさんは黙っている



「すぐに直しますから」



立ち上がって、少し手に力を込める



床に落ちている破片が、カタカタと音を立て始めた