「私、治してきます」



自分がやってしまったことだから...治さないとっ!



急いで彼の元に駆け寄る



「大丈夫ですか!?今治しますから」



苦しそうにうめき声を上げている
私、なんということをしてしまったのっ...



とにかく、早く手当てを...
傷口に手を当てようとした瞬間――



パンっ!!



乾いた音が、あたりに響いた
彼に手を払われたのだ