そう...ルイス様にべたべたくっ付いて、甘い声で誘っていた人たちの一人
苦手なんだよな...ああいう人...



それに、ルイス様の婚約候補って行っても可笑しくない人のはず
そんな人のこと、助けたくな...っ!



「リリス、どうしました?」



「...ぇ?」



私、なんて事考えてたの!?
苦しんでる人に妬き持ちやいて、助けたくないなんて...



自分が恐ろしい事をかんだえていたことに気付く
それに、いつの間にか下唇をかんでいた



幸い血は出てなかったから良かった



ブンブンと頭を振って、醜い考えを頭から離す



「ごめんなさい、ちょっと考え事してました」