「さぁ、乗ってください。行きますよ」



馬車に乗り込んで、ビリアさんの隣に座った
馬の鳴き声が聞こえてきたと同時に、馬車が動いた



馬車なんて初めて乗った!!
なんかすご~い!



子供のような好奇心でいっぱいの瞳で、周りをキョロキョロする



あっ、そういえば...



「今日はどなたを見に行くんですか??」



「実は、昨日の舞踏会に来ていた貴族の娘なんですが。
いきなり体調を壊し、悪くなる一方なんです」



「昨日の娘...」