「でも3人でするの?それだったら鬼は沙月くんに決定だよ?」


「なんでだよっ!」


「いいよ〜」


「よくねぇよっ!」


「じゃあどうするの!?

あのね?沙月は知らないだろうけどレディファーストっていう言葉があってね?女の子の言うことは絶対なんだよ!?」


「れ、れでぃ?意味わからん!」




頭を抱えて、いきなりあたしたちがいる反対側へと歩きだした沙月くん。



とうとう本当に怒っちゃったかな?って追いかけようとしたら、



沙月くんは自分の近くにいた一人ぼっちの男の子の腕を掴んで、



またこっちへと戻ってきた。