すると俺の視界は、ぐにゃりと歪んだ。



まさか…



ちょっと待てよ



俺はまだ詩織と少しの時間しか過ごしていない



もっと詩織の笑顔を見ていたい



もっと詩織の体温を感じていたい




ずっと彼女の傍にいるって

ずっと守りぬくって

決めたんだ





まだ逝かない


まだ逝きたくない






もっと彼女の傍にいたいんだ