車内は陽太が持ってきていた
CDを聴きながら
お喋りしたりお菓子を頬張ったり。

地元から離れて高速道路に乗り、
見た事がない道を進んでいき
あたしはワクワクしてきた。

「何か分からんけど
既に楽しいーっ!!!」

『お前ほんま元気やな!笑
でも昨日15時間働いてたやろ?
しんどないんか?』

「しんどくないーっ!
めっちゃテンション上がってきた!」

『若いなぁ!笑
でも着いたら起こしたるし
気にせんと寝たかったら寝ぇや!』

「寝ぇへん!!!
喋り続ける!!!」

『喋ってくれるんはええけど、
あんまりうるさいと運転妨害やわ(笑)』

目的地にまだ着いてもないのに、
あたしのハイテンションっぷりに
陽太も笑っていた。