すると一台の車が
あたしの家に近付いてくる。

目が悪いあたしは目を細めてみると
運転席には陽太が座っていて
手を振っている。

『お待たせ!』

車から降りてきて
助手席を開けてくれた。
『お姫様どうぞ♪』って。

「レンタカー借りてくれたん?」
『うん。もう寒いしな!
遠出やし杏風邪ひかせたくないし。』

「ありがとう!
陽太が車運転するん初めてやなぁ!
めっちゃ楽しみ!」

『俺車の運転何年もしてへんし
事故ったらゴメンな(笑)』

「えっ!嫌や!まだ死にたくない!」

本気で怖かった(笑)