あっという間に夜になり、
気付けばあたしは
新幹線のホームでまた泣いていた。


つられて陽太も泣いていて、

『お前いい加減泣くんやめろやぁ』
と言われた。


「だってまた離れるん嫌やもんー」

とグシャグシャの笑顔で
言い、

『泣いたり笑ったり忙しいなぁ』
と泣きながら陽太が言った。



プルルルル…



寂しさを煽る音がして、
『「またね」』とキスをして
走り去る新幹線を
見えなくなるまで見送った。