あたしがニコッと笑った時に
扉が閉まり、
それと同時に
陽太の目から涙がこぼれた。


陽太の綺麗な目から
スーッと流れる涙を見て、
余計に切なくなった。


そして陽太を乗せた新幹線は
東京に向かって走り出した。


陽太の姿が見えなくなると
あたしは来た道を一人で戻り、
自分の左側に陽太が居ない事が
とてつもなく悲しくて

泣きながら
一人俯き歩いた。