陽太らしい
表現の仕方だと思った。


そして「たった1センチの壁しかない」
とあたしに言うのは、
陽太が自分自身にも
言い聞かせているように見えた。


「…1センチの恋やな」

『そうや、1センチしかない恋やで』

「いつか0センチになるやんな?」

『約束する』


陽太のこの表現で
遠距離恋愛を
少し気楽に考えられるようになった。

遠くて憎らしたかった距離を
恨むのはもうやめよう。

離れいるからこそ気付ける事を
もっと大事にしていこう。

そう思えたんだ。