荷物を下ろした瞬間、
陽太がギューッと抱きしめてきた。


あたしも陽太の背中に手を回して
久しぶりに感じる陽太のぬくもりに
安心していた。



『毎晩杏の事抱きしめたくて
たまらんかったわ…。』


「杏も。」


どちらともなく自然とキスをして、
ニッコリ笑い合った。

逢えなかった約40日間の寂しささえ
忘れてしまうぐらい
暖かい時間だった。