そう言うと陽太は
ヒョイッとあたしを
お姫様抱っこをして走り出した。


「下ろして!!!
ごめん!!歩けるから!!!」


『歩けてもこっちのが早い♪』


「陽太もしんどいやん!!」


『しんどないし俺筋肉マンやから!
てかヤイヤイうるさいわ!笑
落ちひんようにしがみついとれよ!』


周りから見ると
何てうっとうしいバカップルだろうか。

周りの人達ごめんなさい、と思いながら
おとなしく陽太が言うとおりにして
陽太に抱えられながら
家にたどり着いた。