荷物が多かったあたしは、
とりあえず東京駅のロッカーに
荷物を詰め込んだ。


『東京観光行くぞ!!』

「楽しみーっ!!^^」


陽太の右手とあたしの左手が
自然と絡まる。

あたしはなぜだか
陽太には自分の左側に居てほしい。

理由は分からないけど、
左に陽太が居ると落ち着くんだ。

ギューッと力いっぱい
手を握る陽太に、
負けじとあたしも
力いっぱい手を握り返して歩いた。

東京駅から外に出ると
もうすぐ晴れそうな曇り空だった。