「陽太ぁぁぁー!!」



周りには
たくさんの人がいるにも関わらず、
あたしは大きな声で
陽太の名前を叫び走った。


改札をくぐり抜けると
陽太は笑顔で両手を広げていて
迷う事なく飛び込んだ。


大きな手と
心地好い陽太の匂いに包まれて
あたしは嬉しくて
泣いてしまいそうだった。


陽太の顔を見上げると
眩しい笑顔で
あたしを見つめていた。