一呼吸置き、
あたしは口を開いた。



「…あんな、
あんまり覚えてないんやけどな。」


『ん?』


「もしかしたら子宮内膜症かも
って言われた。
でもちゃんとした検査してないし
杏の話聞いただけでの判断やし、
もしそうであっても
日常生活にさほど支障はないって。」


『…そっか!安心した!』


陽太の声が弾んだ。

「あとなぁ…」