この日は混み合っていたようで、
あたしが呼ばれたのは
受付を済ませてから
1時間以上過ぎてからだった。


「長谷川さーん、
診察室にお入りくださーい!」


女の人の明るい声が聞こえてきて
今までの幸せな気持ちが一変し、
一気に緊張が高まった。


あ〜やっぱり嫌だなぁと思いながら
ゆっくりと診察室のドアを開けた。


ドキドキする……