「もしも〜し…。」


痛いのと寝起きなのとで
頭がぼんやりする。


『もしもーし。
今日は早く仕事終わったわあ〜♪』


時計を見ると
まだ8時を回ったばかりだった。


「こんな早い時間に終わるん
珍しいなぁ。お疲れさん。」


『何や杏しんどいんか?
元気なくない?』


「生理来てん…めっちゃ痛い。」


『え、生理来たん?』


「うん。何で?」


あたしはすっかり忘れていた。