店に着くと
先輩の谷田さんがもう来ていた。


谷田さんは
あたしよりちょうど20コ年上で、
小学生の娘さんがいる主婦。


あたしの事も娘のように思ってくれ、
あたしも母親のように慕い、
お互い私生活の事もよく話していた。


「杏ちゃんおはよう!
今日は陽太くんと電話しぃひんの?」

「谷田さん聞いてよ!
今陽太と喧嘩してんねん!笑」

「え〜、会ってもないのに喧嘩?笑
何があったん?」


あたしは昨日あった出来事を
谷田さんに話した。