そのまま電源を落として
あたしはケータイを壁に投げ付けた。


陽太に対して
無性にイライラした。


守れない約束なんていらない。


あとになって思うと
あたしも無茶なシフトにして
約束を守ってるとは言えなかった。


でもこの時は
時間や約束事を守ってくれなかった陽太が
どうしても許せなかった。


電話の最初に一言『ごめん』があれば
まだ許せたかもしれない。

謝らずに言い訳並べて、
あたしの心配や不安を
分かろうとしない陽太に
不信感を覚えていた。


もういいや…。