そして陽太と話したあと、
あたしは店長に電話をした。


「夜遅くにごめんなさい。
店長、お願いがあるんですけど。」


「大丈夫やけど何?」


「あたし4月から…
いや、出来れば今月から
シフト増やしてほしいんです。
週6でいいし残業もします。」


「それはありがたいけど…
しんどいんじゃない?
そんなに稼ぎたいの?」


「これから陽太に逢いに
東京行ったりするやろうし
いっぱい稼ぎたいんです。
でもそれより忙しくしてないと寂しいし…
一人でおりたくないんですよ。」


一人になる時間が怖かったの。
一人で居ると
きっと陽太の事ばっかり考えて
寂しくなったり不安になったり
するだろうから…。

働く事で何も考えたくなかったんだ。