顔を上げると
真剣だけど優しい眼で
あたしを見ながら話す城野くんと
目が合った。

「何て言った…今…?」

『ん?だぁーかぁーらぁー!

俺!杏ちゃん好きやねん!

可愛いなぁ〜って思うようになって、
小学生みたいな小さい体で
朝から晩まで働く姿見て
尊敬するようになって。
あんなシフトじゃ
絶対しんどいはずやのに
絶対人にしんどいって言わんし、
逆に人の事心配するし。

えらいなぁ、強いなぁ…
って思ってたら
俺が杏ちゃんの事支えたいと
思うようになって。

気付いたら好きになってたんやわ。』


「…………………………………。」


『無視?(苦笑)』