陽太はバイクにまたがり、
エンジンをかけた。


あたしはドバドバ流れてくる涙で
目がかすんでいた。


そして陽太はあたしを引き寄せ、
『絶対に迎えに来るから。』
と言ってくれた。

あたしの髪をグシャッとしながら。


「…いつまでもずっと待ってる。」
あたしがそう言うと、

『…じゃあ信号が青になったら行くわ!』
と陽太は明るく言った。