泣き続けるあたしの頭を
陽太はずっと撫でてくれていた。



このまま時間が止まればいいのに…。



…そして陽太が言った。


『杏、お願い。ちゃんと聞いて?
俺はお前の事が好き。
離れててもお前の事をずっと想ってる。

この先何年も…
いや、一生お前の事を想ってられる
自信が俺にはある。

2〜3年は離れて暮らすけど、
いつか必ず俺はお前を迎えに来る。
約束する。

だから…その時は
俺と同じ名字になってほしい。

二人が幸せになるための
少しの間の遠距離恋愛やから。

いつか遠距離恋愛が終わって
それからは嫌ってぐらい
一緒に居られるから。

お前を幸せに出来るのは
俺しかおらんし、
俺を幸せに出来るのはお前だけや。

杏…いっぱい泣かせてごめん。
これからもいっぱい泣かすかもしれん。

でもな…

俺はお前を愛してる。』