あたしはそっと陽太の腕から抜け、
陽太の寝顔をずっと見つめてた。

愛しくて愛しくて…

何とも言えない想いが込み上げる。


寝る時間さえもったいなくて
あたしは陽太の寝顔を見ながら
色んな事を考えていた。


離れてしまう二人の未来…

慣れない環境で
これから働く陽太の気持ち…

寂しくないかな…


そんな事を考えていたら
また泣きそうになってきて、
静かに涙を拭いて
陽太の腕の中に入り
目を閉じた。


このまま時間が止まればいいのに…