楽しかった時間も流れて
そろそろ帰ろうかとなった。

お会計は城野くんが全部出してくれ、
「あたしも半分出すよ!」
としつこく言っても
『男に恥かかすな!笑』
と言って、
一切お金を受け取らなかった。

「ん〜…じゃあごめんね?
ありがとう!ごちそうさまでした!」

『ん。素直でよろしい(笑)』

来た時と同じようにまた
あたしの一歩前を歩く城野くん。

城野くんの隣を歩ける女の子が
羨ましいと思いながら
あたしは一歩後ろを歩いた。

『わぁ〜最悪。雨きつくなってるわ』
「ほんまやぁ。」
『濡れへんように気付けや!』
「うん!」