『好きな人出来てたんや?
付き合ってんの?』

「付き合ってないし
告白もしてないし、するつもりもないよ。
叶わへん片思い中やねん!
もうこれ以上聞いてこんといてや!笑」

『気になるわぁ〜!
もっと聞かせてよ!』

「しつこいねん!笑
この話もう終わりな!」

そう言って無理矢理話を終わらせた。
お酒を飲むペースが
少し早くなった。

このまま酔っ払ってしまえば
切ない気持ちにならずに
笑ってられるかな、と思ったのに
こういう時に限って
酔えなくて。

時折『顔赤いけど大丈夫?』
と心配してくれる城野くんの優しさが
またあたしの心を奪っていく。

好きな人だけに優しくすればいいのに…
なんて思いながらも、
好きな人に心配してもらえて
嬉しかった。