ホームに降りて電車に乗り、
陽太の家の最寄の駅まで行った。

つい何日か前まで
陽太の家に通っていたのに
何だか久しぶりな気がした。

いつも送り迎えしてもらってたから、
電車でここまで来るのが
新鮮だったからかな。

陽太が住んでいた家の下に着いた。

『…もうこの家ともサヨナラやな。』
「…うん。」
『4年間俺を住ませてくれてありがとう』

と陽太はマンションに向かって
呟いた。
切なさが増した…。

二人で少しの間マンションを眺め、
『バイバイ』と言い
バイクにまたがった。