『これからも一緒に働くんやし
別に話すなとか言ってるんやないねん。
ただ俺はいつか店長が
杏に惚れる気がするから
ちょっと気付けてほしいだけ。』

「いやいや、杏は陽太好きやし
店長も彼女おるし
そんな心配せんでいいって。」

『…おう。ごめん。
でも男の勘が働いてん(笑)』

「女の勘ならよく聞くけど
男の勘はあんま聞かへんなぁ(笑)」

陽太が電話越しに笑ってくれたから、
自然とあたしも笑えて
仲直り出来た。

少し話して電話を切った。