最後の日は
笑顔で過ごす約束をして、
夜になりあたしは家に帰った。

自分の部屋に着いて真っ先に
ケータイを開け、
電話帳から名前を探して
あたしはすぐさま電話をかけた。

「もしもし。」

「もしもしお疲れ様です。
今ちょっといいですか?」

「どうしたん?」

電話の相手は店長。

「ほんとに申し訳ないんですけど、
21日休みにしてもらいたいんです。」

「え〜…。急やなぁ…。」

「ほんっとに急でごめんなさい…。」

「あ〜、もしかして彼氏の関係で?」

「はい。
彼氏が21日に向こうに行くみたいで
出来れば一緒に居たいんです。
私用で休みたいとか言って
すごく迷惑やと思うんですけど
何とかならないですか?」