そしてまた時間は少し流れ…

陽太が此処を離れる
一週間前になった。

今日もあたしは陽太と一緒に居た。

あたしも離れる覚悟が決まり、
いつもより穏やかだった。

あたしが笑うと陽太も笑い、
二人で一つやねって話してた。

「杏あと1回か2回この家来たら
もうこの部屋には入れへんねんなぁ〜。」

『せやな。
でも新居の方が広いし、
杏の荷物とかいっぱい置こうな!』

「うん!」