『帰ろっか。』

「別れるん‥?」

『お前さっき何聞いててん!笑
俺お前とずっと一緒に居るって
言うてるやろ!』

陽太だって傷ついたハズなのに
それでも笑って優しくしてくれた。

ごめんね…陽太。

一人で東京に行って
慣れない土地でこれから働く陽太。
陽太の方が辛いに決まってるのに、
どうしてあたしは
自分の事ばっかりなんだろう。

自分を責めてまた涙がこぼれてくる。

『泣き虫杏ちゃん〜♪笑』
「ほんまごめん…」
『もうええって!仲直りしよ!
っつーかお前今日俺ん家泊まれや!
ほな許したる!
たまにはいいやろ?』